激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす
ん? スタンプ?
顔を上げると同時に、彼がパソコンを閉じて後ろを睨んだ。
酔っていたのか、御老人は舌を出して笑いながら団体の方へ逃げていく。
「何か言われたんですか」
おじいさんの英語は、私には聞き取れなかった。
けれど、彼にはすぐに理解できたらしい。眉間に皺を寄せている。
「判子をおされた切手。要するに君を壁の花にしてると、忠告されてしまった」
「あらら。私が勝手に座ってただけなのに、申し訳ない」
仕事をすると言っていた彼を、邪魔しに行ったのは私だ。
なので、立ち上がって部屋に戻ろうとすると、彼に腕を掴まれた。
「いや、君を放って仕事する方が間違えているだろう。此処での時間は少ないから」
彼がパソコンを仕舞い、そのまま私と共にロビーを横切り、外へ飛び出した。
私に考える隙を、与えないで。