白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
帰るときも、帰ってからも、琥白さんはいつも通りの様子だった。
私は何度も琥白さんを見ては、琥白さんがこちらを向けば目をそらしてしまっていた。
「ふたば? どうした?」
「いえ……社長、何のお話だったのかなって……」
「あぁ……」
琥白さんはそう言うと、少し考えるそぶりをする。
「仕事の話だよ」
「そう、ですか」
そう言われればそれ以上詮索するようなことはできない。
そんなことを考えていると、琥珀さんは口を開いた。
「ふたばは?」
「え……」
「今日、社長と話ししてたんだろ」
「……別に、話しなんてしてないって言ったじゃないですか」
私が言うと、琥白さんと目が合う。
何もかも見透かされそうで、どきりとして目をそらすと、そのまま顎を持たれ、琥白さんの方を向かされた。