白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

「別に、ふたばがそれでいいなら、いいのかな。わざわざ現実突きつけるような真似しなくても……いいんだよな」
「うーん、そうだねぇ。まぁ……それは実際に会って話してみないと何とも言えないけど……でも、琥白は、なにを悩んでるの?」

 そう言い当てられて閉口した。
 お代わりのテキーラが来て、晴信はそれを受け取る。

「ちょっと気になることもあって」
「なに?」

「ふたば、ずっと死んだような顔してるし……この前、見かけたんだよ。道路に飛び出して、最初は猫を助けたのかなって思ったんだけど……。そうじゃなくて、うまくいえないけど、まるで……」
「いつでも死を待っているみたいだった?」

 まっすぐこちらを見る晴信と目が合った。
 はっきり言葉にするなら……。

「……そうだ」

 まるで彼女が、いつだってあっちの世界に行きたいように見えたんだ……。
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