白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

 何度も何度もキスを交わしていると、頭がぼうっとしてくる。
 私がおずおずと琥白さんの背中に腕を回すと、琥白さんの動きが止まった。

「琥白さん……?」
「それ、反則。どうしよう、かわいすぎる」
「へっ……?」

 そのまま何度もキスされて、唇は首筋へ鎖骨へと降りていく。

 私は、このまま最後までするのかな、してもいいよね……と思いながら、琥白さんの背中に回した手に力を込めた。
< 204 / 232 >

この作品をシェア

pagetop