白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

「あぁ、一緒の方がいいでしょう? 結婚したら、毎晩愛し合うわけですし」

 その言葉に、結婚までに婚約破棄してもらいたい気持ちがただただ増した。

「それは要相談と言うことで」
「相談には乗ってくれるんですね。念のため申し上げておきますが、ただ性欲を解消したいという理由じゃないですよ。愛している相手のすべてを知りたい、隅々まで自分のものにしたい、身体で愛し合いたいと思うのは、普通の感情でしょう?」

 琥白さんはそんなことを言って嬉しそうに笑う。
 その顔に、言葉に、私はなんだか気まずくなって目をそらした。
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