白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

 私は愛華さんの後姿を見ながら考えていた。
 たぶん愛華さんは、あれ以上は教えてくれないと思うし、男女の仲のことは聞いてはいけない気がする。

 もう直接、琥白さんに聞くべきか。
 でもなんて聞くんだろう?

『なんで浮気しなかったんですか?』だろうか。

(なんだよ、それは……)

 思わず自分の考えたことに突っ込みながら歩きだすと、「ふたばさん」と声がかかる。
 聞き覚えのありすぎるその声に振り向くと、やっぱり見覚えのある人が立っていた。
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