白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
琥白さんの言葉があまりに意味不明で大混乱中だと言うのに、私の言葉を聞いて、琥白さんはほっとしたように息を吐いた。
「なら安心した」
「……安心って」
「俺に嵌っても、なんの問題もないだろ」
「この自意識過剰男っ」
思わずそんな言葉が口を突いて出る。
琥白さんは以前と同じように目を細めて私を見ると、私の頭を遠慮なくガシガシと掻いた。
「そんな風にはっきり本心言ってるほうがふたばらしい。俺の前ではずっとそうしとけ」
(なによそれ……)