能力を失った聖女は用済みですか?prequel
「俺様が気にかけるのはお前の安全だけだ。お前に危害を及ぼさない人間とそうでない人間を見極めるのが唯一の使命だ」

「えっ?あ、ええと……うん、ありがとね」

私は目を逸らした。
ディアーハの真っ直ぐな目が、気恥ずかしくなったからだ。
でも、危害を及ぼすとか、物騒なこと言っているけど、ここに来て毎日精霊とお喋りしているだけの私に、危機なんて起こるのだろうか?

「お前には危機感がまるでない。その分俺様がしっかりしていないとな!」

ディアーハはガハハと笑った。
……危機感がないなんて、酷くない?と思ったけど、確かに、さっきも「危機なんて起こるの?」と考えてしまっている。
うん、そういう危機管理はディアーハに任せたほうが良さそうね。

私は目の前で偉そうに吠える聖獣に手を伸ばす。
そして、そのフサフサの毛並みにゆっくりと頭をめり込ませ、心地良さを堪能した。

~おわり~

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