スタンドバイユー
「お前、ちっちゃいんだな」



「あ、そうなんです。150センチジャストなんです」


話のタネができた!!


喜び勇んで、有樹さんの話に乗っかったあたしに。




「 胸が、な」



「……、」


せっかく、いい人だと思ったのに!!


もう!撤回!!やっぱり最低!!




その時、あたしは抱き留められたままだというと事に初めて気がついた。



「わっ!あ、あの、ごめんなさい!!」



焦って彼から離れる。



「赤くなっちゃって、かわいー」



彼があたしを覗き込む。


いたずらっコのような目が茶色い髪の間から覗いている。



「だ、だいたい何なんですか?!人の後つけたりして!!」



「失礼だな。あんたが逃げるからだろ?」



「だって!ムチャクチャ怖かったんだから!!」



本当に彼は、何をしに来たんだろう?



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