一夜では終われない~ホテル王は愛しい君を娶りたい~
 しかも熱いだけではなく、触れられるたびにぞくぞくした痺れが全身を駆け抜ける。背筋を伝い、足先まで広がる痺れは私をさらに落ち着かない気分にさせた。

 彼のこんな欲を見たのは初めてで、どう振る舞うのが正解かわからなくなる。

「あ……見ないで……」

 深冬の手が私のニットの裾にかかり脱がそうとする。

「電気消そう? スタイルよくないし、見られたくない……」

「俺は全部見たい」

 これまでずっと私を優先させてきた深冬のわがままに息を呑む。

「スタイルがよくないなんて嘘だろ。どんな服でも似合うくせに」

「そんなことない……」

「一年間側で見てきた俺が言うのに信じないのか?」

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