一夜では終われない~ホテル王は愛しい君を娶りたい~
「確認を取ってまいります」

 ひとりで優雅に休暇を楽しむタイプかと思っていたが、もしかしたら意外とそうではないのかもしれない。

 なにかと無茶を言うのも他人と関わっていたいからだとしたら、無理難題も許容できる気がした。

 皐月さんに断りを入れてからスタッフルームへ向かい、城木さんからホテルを離れる許可をもらう。

「これが終わったらスタッフのみんなで飲みに行こう」

 城木さんだけでなく、そこにいたほかのスタッフたちからも同情の眼差しを向けられた。

「大変なお客様を押し付けてるみたいでごめんね」

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