片恋
「延藤くんは、それでいいの?」
「なにが?」
「本当はもう、伊月くんを傷つけることなんて、どうでもよくなってるんじゃない?」
延藤くんが微かに目を見開いたのを、私は見逃さなかった。
「延藤くんは、延藤くんにしか出せない歌声があって、努力したら、たくさんの人がそれを聴いてくれるようになったよね。本当は、伊月くんのことはもう関係なくなっていて、自分で頑張りたいと思ってるんじゃないの?」
だからこそ、彼は、嬉しそうに私に自分の歌の動画を見せてくれたんだと思う。
カラオケでは、あんなに歌を聴かれたくないと思っていた延藤くんが。
「なにが?」
「本当はもう、伊月くんを傷つけることなんて、どうでもよくなってるんじゃない?」
延藤くんが微かに目を見開いたのを、私は見逃さなかった。
「延藤くんは、延藤くんにしか出せない歌声があって、努力したら、たくさんの人がそれを聴いてくれるようになったよね。本当は、伊月くんのことはもう関係なくなっていて、自分で頑張りたいと思ってるんじゃないの?」
だからこそ、彼は、嬉しそうに私に自分の歌の動画を見せてくれたんだと思う。
カラオケでは、あんなに歌を聴かれたくないと思っていた延藤くんが。