片恋
「俺は……」


延藤くんが、口を開いたその時。


──ピンポンパンポーン……。


校内放送のチャイムが鳴って、会話が途切れた。


『下校時間です。部活の皆さんは、頑張ってください』


女子生徒の放送部員の声が、教室中に響く。


『部活以外の皆さんは、気をつけて帰って下さい。明日も……、えっ?』


いつもなら、『明日も元気に登校しましょう』と続くところが、途切れて戸惑ったものに変わる。
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