片恋
延藤くんはポカーンと口を開けて、瞬きすら忘れてしまったように、顔面がかたまっている。


「え、延藤くん、大丈夫?」


たまらず声をかけると、延藤くんはハッと気づいたように動き出した。


びっくりした。
電池切れのロボットみたいだった。


延藤くんにしてみれば、それは驚くに決まってるよね。

最終的に憎んでしまうほどにファンだった人に、自分を知っていたばかりか、一番好きなんて言われるとか。
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