片恋
「延藤、今度、俺とコラボしない?」

「は? やだよ。お前みたいな人気ある奴とコラボなんかしたら、絶対叩かれるし。それに、俺はお前みたいにオープンに活動してないの」

「そっか、分かった……」

「……引き下がるの早いな」


心なしかしゅんとした伊月くんに、断ったはずの延藤くんはさらにガッカリしたような顔をする。


その様子がうらやましい反面、ふたりのコラボ曲を聴いてみたかったという気持ちもあり、複雑。


そんな気持ちでふたりを見ていたら、延藤くんと目が合った。


「伊月ガチ勢の真桜ちゃん、またうらやましそうに見てんね」


その呼び名、やめてくれないかな。
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