片恋
「わがまま言ってもいいなら、毎日聴きたい……」


私の懇願に、伊月くんがフッと吹き出す。


「大丈夫? そんなこと言って。毎日俺と会わなきゃいけなくなるけど」

「会ってくれるの?」

「真桜はいつも、予想外のことばっかりしてくれるよなぁ」


伊月くんは、私の前だけで見せる可愛い笑顔で、音楽プレーヤーの停止ボタンを押した。


大きく息を吸いこむ横顔が映る。

私は耳をすまして、目を閉じた。


今日も、明日も、これからも。

君の声で、恋が続いていく。
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