エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「菅野さんは、志願して企画に来たんだから。仕事ぶりも真面目だし、期待してるわよ」
ポンと肩を叩いて激励されて、緊張に勝る嬉しさで、気分が高揚した。
「ありがとうございます!」
「菅野さんは若いから頭も柔軟だし、発想も新鮮だろうな。いいなあ、若いって」
「加藤君だって、まだ三十になったばかりじゃない」
加藤さんが目を細めてボヤくのを聞いて、増本さんが即ツッコんだ。
「いやいや。二十代と三十代で、だいぶ感覚も変わりましたよ。仕事でもプライベートでも、冒険しづらくなったって言うか」
「ああ、わかる。それ」
郷司さんが同意して、『うんうん』と頷く。
「二十代の頃、意気揚々と出した企画、今じゃ絶対、出すのに躊躇するのもあるもんなあ」
「へえ……どんなのですか?」
男性ふたりがしみじみと言うのを聞いて、私は興味津々で身を乗り出した。
「タピオカクッキーとか」
「!? 知らないです。東京限定とかですか?」
自社製品にはかなり精通しているつもりだけど、初耳だった。
私は目を剥いて、即調べてみようと、スマホをテーブルの上に置いた。
私たちのやり取りに、増本さんが小さく吹き出す。
「発想は面白かったんだけど、試作の段階で、グループ全員で、売れないって結論に至ったのよね」
「なるほど……」
ポンと肩を叩いて激励されて、緊張に勝る嬉しさで、気分が高揚した。
「ありがとうございます!」
「菅野さんは若いから頭も柔軟だし、発想も新鮮だろうな。いいなあ、若いって」
「加藤君だって、まだ三十になったばかりじゃない」
加藤さんが目を細めてボヤくのを聞いて、増本さんが即ツッコんだ。
「いやいや。二十代と三十代で、だいぶ感覚も変わりましたよ。仕事でもプライベートでも、冒険しづらくなったって言うか」
「ああ、わかる。それ」
郷司さんが同意して、『うんうん』と頷く。
「二十代の頃、意気揚々と出した企画、今じゃ絶対、出すのに躊躇するのもあるもんなあ」
「へえ……どんなのですか?」
男性ふたりがしみじみと言うのを聞いて、私は興味津々で身を乗り出した。
「タピオカクッキーとか」
「!? 知らないです。東京限定とかですか?」
自社製品にはかなり精通しているつもりだけど、初耳だった。
私は目を剥いて、即調べてみようと、スマホをテーブルの上に置いた。
私たちのやり取りに、増本さんが小さく吹き出す。
「発想は面白かったんだけど、試作の段階で、グループ全員で、売れないって結論に至ったのよね」
「なるほど……」