エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「すべて俺の意志でやる。何事においても、やられるよりやる主義だ」
「!」
「お前、求められるのが嬉しいと言ったな。だったら、下手な小細工してないで、俺がその気になるのを、身体疼かせて待ってろ」
彼の黒い瞳が、確かな嗜虐心で妖しく揺らめく。
寒気にも似た戦慄で、背筋がゾクッとした次の瞬間――。
「……と、言いたいところだが」
「きゃっ!?」
いったい、どんな早業を使われたのか、私はソファに押し倒され、彼を下から見上げていた。
私が知っている中で、この角度の純平さんが、一番艶っぽくて大人の色気が漂う。
匂い立つ男の色香に当てられて、私の心臓がドクドクと激しく拍動を始めた。
「気が向いた。抱いてやる。せいぜい悦べ」
「!?」
どうしていきなりスイッチが入ったのか、私の理解が追いつかない。
「純平さ、ダメです、明日もお仕事なのに……!」
「お前、俺の体力バカにしてるのか」
早速圧しかかってくる純平さんを止めようと、必死に両手で胸を押すけど、ビクともしない。
ああ、どうして。
誘惑なんてとんでもない。
私は、少しでも彼を癒せたらって、そう思っただけなのに……!
――だけど。
「じゅん……純平さん、楽しいですか」
抵抗を諦めて顎を引き、パジャマのボタンにかけられた彼の指を見つめる。
「!」
「お前、求められるのが嬉しいと言ったな。だったら、下手な小細工してないで、俺がその気になるのを、身体疼かせて待ってろ」
彼の黒い瞳が、確かな嗜虐心で妖しく揺らめく。
寒気にも似た戦慄で、背筋がゾクッとした次の瞬間――。
「……と、言いたいところだが」
「きゃっ!?」
いったい、どんな早業を使われたのか、私はソファに押し倒され、彼を下から見上げていた。
私が知っている中で、この角度の純平さんが、一番艶っぽくて大人の色気が漂う。
匂い立つ男の色香に当てられて、私の心臓がドクドクと激しく拍動を始めた。
「気が向いた。抱いてやる。せいぜい悦べ」
「!?」
どうしていきなりスイッチが入ったのか、私の理解が追いつかない。
「純平さ、ダメです、明日もお仕事なのに……!」
「お前、俺の体力バカにしてるのか」
早速圧しかかってくる純平さんを止めようと、必死に両手で胸を押すけど、ビクともしない。
ああ、どうして。
誘惑なんてとんでもない。
私は、少しでも彼を癒せたらって、そう思っただけなのに……!
――だけど。
「じゅん……純平さん、楽しいですか」
抵抗を諦めて顎を引き、パジャマのボタンにかけられた彼の指を見つめる。