エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「まさか」


自分の思考にゾクッとすると同時に、無意識に硬い声が口を突いて出ていた。
作倉が、ニヤリと笑う。


「刑事に通報したりするからいけない。あの女の自業自得だ」

「それで仲間に、いや、組織に彼女の個人情報を売ったって言うのか!」


俺と同じ結論を導き出した朝峰が、怒声を放って立ち上がった。
他人に言われるとやけにストレートに入ってきて、俺の心臓がドクッと沸き立つ。


「だから、言ったろ。『さっさと女のところに行ってやれば?』って」


作倉が、ニヤニヤといやらしい視線を俺に寄越してくる。
こいつ……組織を巻き込んで、報復行為に出やがった――。


「大島さんも俺も、あの女のせいで捕まったようなもの。上もカンカンだろうしな。捕まえて、人格崩壊するまで薬漬けにするのもいい。俺の想像以上に、傷めつけてくれるだろうよ」


下卑た笑い声を聞いて、全身の血管が、不快なほど激しく脈打つ。


「ああ、そうだ」


作倉はなにか思いついたというように、わざとらしくポンと手を打ち……。


「刑事の女だし値が張る。ミッドナイトの大ボスって、かなり特殊な性癖の変態だって噂だし、『おもちゃにして、好きなようにやっちまってください』って、献上してやろうか」

「っ、貴様あっ……!!」
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