エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
腹の底から搾った声は、自分でも聞いたことがないほどドスがこもっていた。
目が血走り、視界は真っ赤。
ただ、煮えたぎる怒りの標的だけが、ぽっかりと浮かんで見えた。
俺の手はまっすぐそこに伸び、その胸倉を掴み上げ……。
「地獄に堕としてやる!!」
「っ、瀬名さんっ!!」
朝峰に背中から羽交い絞めにされ、引き剥がされる。
バタバタと騒々しい音がして、取調室のドアが勢いよく開く。
「瀬名さん、朝峰さんっ!」
隣室で取調べの様子を観察していた部下たちが、駆け込んでくる。
刑事数人が作倉の脇を固めて、「お前はこっちに来い」と連れ出していく。
朝峰と新海、ふたりがかりで押さえ込まれた俺は、
「放せっ! 命令だ、放せっ……!!」
全力で腕を振って、拘束を解いた。
「瀬名さんはここにいてください! 自分が直ちに、菅野さんの保護に向かいます!」
振り払われて一瞬よろけた新海が、すぐに体勢を立て直し、声を張った。
「いい、俺が行く」
短く返し、ドア口に走る俺の前に、
「瀬名さん、待ってください!」
朝峰がサッと回り込み、行く手を阻んだ。
「退け、朝峰」
「新海さんの言う通りです。瀬名さんの職務は捜査の全統指揮。現場は、俺たちに任せてください」
目が血走り、視界は真っ赤。
ただ、煮えたぎる怒りの標的だけが、ぽっかりと浮かんで見えた。
俺の手はまっすぐそこに伸び、その胸倉を掴み上げ……。
「地獄に堕としてやる!!」
「っ、瀬名さんっ!!」
朝峰に背中から羽交い絞めにされ、引き剥がされる。
バタバタと騒々しい音がして、取調室のドアが勢いよく開く。
「瀬名さん、朝峰さんっ!」
隣室で取調べの様子を観察していた部下たちが、駆け込んでくる。
刑事数人が作倉の脇を固めて、「お前はこっちに来い」と連れ出していく。
朝峰と新海、ふたりがかりで押さえ込まれた俺は、
「放せっ! 命令だ、放せっ……!!」
全力で腕を振って、拘束を解いた。
「瀬名さんはここにいてください! 自分が直ちに、菅野さんの保護に向かいます!」
振り払われて一瞬よろけた新海が、すぐに体勢を立て直し、声を張った。
「いい、俺が行く」
短く返し、ドア口に走る俺の前に、
「瀬名さん、待ってください!」
朝峰がサッと回り込み、行く手を阻んだ。
「退け、朝峰」
「新海さんの言う通りです。瀬名さんの職務は捜査の全統指揮。現場は、俺たちに任せてください」