※あの乙女はニセモノです
女の子は私がまだ混乱しているのをいい事にどんどん自分のペースに持っていく。
私はというと何をどうしたらいいのかわからず開いた口も塞がらない。
「たっ、助けてくれたお礼ならもういいでしょ!感謝はしてるけど私はもう行くから」
やっとの思いで出てきた言葉もビックリして腰が抜けた今の私が言ったところで何の意味もなかった。
もう行くから!なんて言っておきながら今の私は自分1人で立つこともできないんだから。
あぁ、もう恥ずかしい…。
あまりの情けなさに項垂れてしまう。
「お姉さんごめんなさい。ちょっといじめすぎちゃった…。ちゃんと謝りたいから顔、上げてくれませんか?」