奇跡〜だいすきなひと〜

下の名前とわって読むんだ。とわって名前は


珍しくないと思うけどあの字で永遠って珍し


いよね。


「俺の字で永遠って珍しいですよね。」


「そうですね、、。」


「そういえばあかりちゃんっていくつ?」


「私は高3です。永遠さんは?」


「俺?大学2回生。」



大学2回生になんて見えなかった。てっきり


同い年か年下かと思ってた。


まさか年上なんて、、


「年上だったんですね。」


「一応。」


「そういえば永遠さんはいつ退院されるんで


すか?」


「俺は3日後ぐらいかな。うまく受け身取れ


たおかげでそこまで大怪我してないし、、、」


「そうなんですね。」


「あかりちゃんは?」


「私は足の様子見ながらなんで、いつ退院で


きるか分からないんです。」


「そっか、」


若干気まずい空気が私と永遠さんの間に流れ


た。そうしてたら看護師さんがやってきた。


「あら、あかりちゃんと永遠くんが一緒に


いるなんてびっくり。」


「私が押しかけちゃったんです。」


「俺も謝りたかったからちょうどよかったん


です。」


「そう、、、」


看護師さんが永遠さんの様子を見て出ていっ


た。


さっきに比べれば空気感マシになったと思う


けど、、、


「あかりちゃん、俺のこと永遠でいいよ?」


「そんな呼び捨てなんてできないですよ。」


「じゃあ永遠くんにしよ!たった二個しか


変わんないんだしさ。」


「はっはい。」


永遠くんなんて呼べるかな、、、


その後は趣味の話とか家族のこととか色々


話し込んだ。


永遠くんのおかげで話題は全然尽きなくて


お昼ごはんが運ばれてくる時間まで二人で


話してた。永遠くん空気感似てて一緒にいる


と落ち着くし楽しかった。
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