ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
めまぐるしく月日が過ぎ、一美(ひとみ)と名付けられた女の子は2歳になった。

美夕は仕事と子育てに奮闘していた。

仕事も工場の事務で、工場の人以外の人間とは、ほとんど顔を合わすこともなく、
行動範囲も保育園と工場とスーパーくらいだった。

家には高遠副社長とシンガポールのマーライオンの前で撮った写真が1枚だけ飾られていた。

「ママ、だれ?」

と、一美が写真の高遠副社長を指さすが、

「ママの大好きな人」

と、だけ言っていた。

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