むり、とまんない。


よ、よりにもよって、そのページ開く!?


甘利くんがちょうど拾い上げたときに開いたページはなんと。


あーちゃんの言う、甘利くんのシャツはだけ祭り。


「へえ、橘もこういうのに興味あるんだ?」


「ちっ、ちがいます……!
これは友達が……っ、」


「っ、ははは!
焦りすぎだろ!」


「っ……」


あーっ、おっかしい!

と、キャップもマスクも外して笑う甘利くん。


甘利くん、こんな笑顔で笑うんだ……。

笑ってるとこ、はじめて見たけど、


美形だから笑った姿もかっこいいし、ずっと笑ってたらいいのに……。


「っ、かっこいいって……」

「え?」


「っ……」


え、今なんて?


なぜかキャップを被り直した甘利くんは、ふいっと顔を背ける。


「あの……耳赤いけど、体調悪いなら、中に……」


「別にわるくないから」


というか、この会話。

昨日もしたよね……。


「橘はなんであそこにいたの」


「えっ?
ああ、えっと、友達と遊びにきてて……」


まあ、雑誌もその子からもらったんですけど……。


「なんだ……crownが載ってるから、買ったわけじゃないんだ」


「え?」


「なんでもない」


なんだか甘利くん、さっきから謎の発言が多すぎる。


というか。


「甘利くんこそ、なんでショッピングモールに?」
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