むり、とまんない。
***



「あれ、も、桃華……!?」

「やっほー、胡桃!」


それから甘利くんと別れてステージのほうへ行くと、ちょうどmiwaちゃんが主演を務める演劇がはじまっていて。


あーちゃんの隣には、変装をした桃華がいた。


「桃華もステージ見にきたの?」


「うん。
仕事の都合上、クラスの出し物には出れなかったけど、これだけはどうしても見たくて」


この次に、女の子たちのアイドルグループの歌唱。


その次にcrown。


最後にbond。


「甘利くんとは、ちゃんと話せた?」


「うん。
話せたよ」


あーちゃんの言葉に強くうなずいた。

私はもう、思い残すことは何もない。


ふたりのパフォーマンスを最後まで見届けるだけ。


それから順調に進行は進んでいって、いよいよcrownのパフォーマンスのときになった。


「なんか、緊張するね」


「うん……」


ふたりとも、いつにも増して口数が少ない。


特にあーちゃんは、周りの他の子たちみたいにペンライトをブンブン振ってそうなのに。


私といっしょに、ふたつのグループのパフォーマンスを見届けてくれてる。


「大変お待たせいたしました!
本日のメインイベント!crown VS bond夢のパフォーマンス対決〜!!」
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