その星、輝きません!
「うわっーー なんなのこれ!」
一歩部屋に入ると、異国の世界が広がっていた。大きな窓からは、プライベートプールとやらが見える。その隣に、ジェットバス。部屋の中は、シンプルで大きなソファー。
何なんでしょうこれは?
「さあ、何する?」
いつの間にか、ラフなシャツに短パンに着替えた彼が、寝室の扉を開けて立っていた。王子様ですか?と聞きたくなるくらい、この豪華な部屋にマッチしている。思わず、見入ってしまった。
そうだ、こんな事をしていちゃいられない。鞄を持つと部屋のドアに向かった。
「おい。何処に行くんだ?」
「買い物に行ってきます」
南国に居るんだ、それなりの格好をしたい。ワンピースにTシャツ。日焼け止めにサングラス。水着も必要だ。さっき見た、ロビーのショップになんでもありそうだった。
う~ん。どっちにしよう?
黒の花柄のワンピースのデザインが気に入った。ハイネックで胸に切り替えがあり、凄く私の好みだ。
だけど、値段が……
隣りにある、セールになっているワンピースと、何度も鏡の前で見比べる。買わなきゃならないものがたくさんで、ワンピースにこの値段を出せない。仕方なく、セールの方を手にした。
「黒の方が似合ってたぞ」
何時の間にか後ろに付いて来ていた彼が、私が手にしたセールのワンピースを見て言った。
「そう? いいのよ。ここに居る時だけだもの」
高級なリゾートホテルだけあって、Tシャツもお高めだ。また、セール品から選んだ。水着もだ。いくらセールでもこれだけ買うと結構な値段だ。こんな買い物していたら、誕生日のご褒美予算を軽く超えてしまう。
はぁー
「ねえ、沖縄に来るなら先に言ってくれれば良かったのに。全部新しく買わなきゃじゃない」
後ろにいるはずの彼に向かって言ったつもりだったが……
あれ? 居ない。何処に行ったんだ?店内を見回す。
ショップの店員と何やら話して、レジに向かう彼の姿を見つけた。まあ、彼だって必要な物があるのだろう。
ところが、彼がレジに並べているのは、私が却下したワンピースにTシャツ そして水着もだ。
一歩部屋に入ると、異国の世界が広がっていた。大きな窓からは、プライベートプールとやらが見える。その隣に、ジェットバス。部屋の中は、シンプルで大きなソファー。
何なんでしょうこれは?
「さあ、何する?」
いつの間にか、ラフなシャツに短パンに着替えた彼が、寝室の扉を開けて立っていた。王子様ですか?と聞きたくなるくらい、この豪華な部屋にマッチしている。思わず、見入ってしまった。
そうだ、こんな事をしていちゃいられない。鞄を持つと部屋のドアに向かった。
「おい。何処に行くんだ?」
「買い物に行ってきます」
南国に居るんだ、それなりの格好をしたい。ワンピースにTシャツ。日焼け止めにサングラス。水着も必要だ。さっき見た、ロビーのショップになんでもありそうだった。
う~ん。どっちにしよう?
黒の花柄のワンピースのデザインが気に入った。ハイネックで胸に切り替えがあり、凄く私の好みだ。
だけど、値段が……
隣りにある、セールになっているワンピースと、何度も鏡の前で見比べる。買わなきゃならないものがたくさんで、ワンピースにこの値段を出せない。仕方なく、セールの方を手にした。
「黒の方が似合ってたぞ」
何時の間にか後ろに付いて来ていた彼が、私が手にしたセールのワンピースを見て言った。
「そう? いいのよ。ここに居る時だけだもの」
高級なリゾートホテルだけあって、Tシャツもお高めだ。また、セール品から選んだ。水着もだ。いくらセールでもこれだけ買うと結構な値段だ。こんな買い物していたら、誕生日のご褒美予算を軽く超えてしまう。
はぁー
「ねえ、沖縄に来るなら先に言ってくれれば良かったのに。全部新しく買わなきゃじゃない」
後ろにいるはずの彼に向かって言ったつもりだったが……
あれ? 居ない。何処に行ったんだ?店内を見回す。
ショップの店員と何やら話して、レジに向かう彼の姿を見つけた。まあ、彼だって必要な物があるのだろう。
ところが、彼がレジに並べているのは、私が却下したワンピースにTシャツ そして水着もだ。