あなたと出会って世界が変わる
「大丈夫?」

そう言って、近づく琉生くん


「遅くなってごめんな」


「ううん、いつもみんなに助けられてる」


「仲間、だからな」


「うん、、」


「私ね、蘭流に入れてよかったって本当に思ってる、だから姫にしてくれた琉生くんには感謝してるの」


「ん、分かってるよ。好き、なんだろ?」


「え、?」


「見てたから、ひなの事」



「そっか…私ね」


「待って、それは本人に伝えてあげて」


「うん。琉生くんの気持ち嬉しかったよ、ありがとう。でも、ごめんなさい」


「ん。俺は、いや俺たちは、ひなが蘭流に入ってくれて感謝してんだ。だから、これからも"仲間"としてよろしくな」


「私の方こそだよ」


「泣くなよ、俺が怒られる」

はは、と笑いながら私の頭を撫でる


落ち着くと、歩けない私をおんぶして保健室に連れて行ってくれる琉生くん


捻挫しているみたいで、テーピングをしてくれる保健室の先生


みんなに自分の気持ちを伝えられた


叶わなくてもいいの


だから、1番会いたい、伝えたい人の所へと歩く


琉生くんが連れて行ってくれるって言ってくれたけど、断った


足は少し痛いけど、今伝えたいの
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