俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】

 夫婦になるにあたって私たちが決めた契約内容は、大きく分けて三つ。

 その一、生活費は妻も払える分だけ払う。互いの出費には干渉しない。

 その二、家事は基本的に妻が担当するが、夫が休日のときはこの限りではない。食事もそれぞれ都合のいいタイミングで済ませる。

 その三、保障期間は一生涯。その間、不倫や疑わしい行為があった場合は厳しく罰する。

 三つ目だけ妙に重い内容なのが違和感ありまくりだが、とりあえずこれでやってみようと思っている。こんなふうに、住む家は一緒だが生活は別々という、ルームシェアの延長のような結婚は〝共生婚〟と呼ぶらしい。

 そのスタイルで同居を始め、今日でマンションに転がり込んでから一週間が経つが、まともに顔を合わせることすらままならない。お互いに航空業界に勤めていればこんなものだろう。

 夜は、当然ながら別々の部屋で過ごしている。火事騒ぎがあったあの日の夜は、さすがの彼も私をソファで寝させるのは忍びないと思ったのか、自身のベッドを貸してくれた。

 案の定、彼の匂いに包まれているようでドキドキして眠れなかったので、翌日には自分のベッドを買わせてもらったが。
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