俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】
私もとりあえず空腹を満たして元気をチャージするため、手を合わせてからトンカツをかじった。
サクサクの衣と肉厚でジューシーなお肉に舌鼓を打っていると、お味噌汁をすすった美紅さんが思い出したように口を開く。
「そういえば、結婚するんだってね」
「っ、え!?」
まだ誰にも報告していないのになんで知っているのかと、トンカツを喉に詰まらせそうになる。瞠目する私に、美紅さんはスマホをタップして画面を見せてくる。
「メンズモデルの宝生海都よ。普段は可愛い系男子だけど狼に豹変する瞬間が見たいランキング殿堂入りの彼。なんか所帯持ちとか似合わないなーと思ってさ」
「あ、ああ~! そっちか……」
人気モデルのネットニュースを見せられた私は、ぎこちない笑いをこぼして胸を撫で下ろした。
その彼、少し前に熱愛報道が出ていたっけ。恋愛の末に結婚できる人たちが羨ましい。
つい自分と比べてしまい脱力気味に箸を動かしていると、美紅さんが心配そうに顔を覗き込んでくる。