俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】

 やはり天澤さんも、難なくこなしているように見えてとてつもない重圧に耐えながら日々訓練しているのだ。

 今私にそれを明かしてくれたようで、正直ちょっと嬉しい。彼にとっては不本意かもしれないが。

 私は表情を緩めてしみじみと呟く。


「天澤さんも人間なんですよね……」
「悪魔かなにかとでも思ってたのか」


 目を据わらせて即座に物申す彼に、私は「とんでもない」とわざとらしく返しておいた。正直言って性格は悪魔ばりに難アリだと思うし、今彼が口に含もうとしている赤ワインが人の生き血に見えなくもない。

 でも、私はそんなあなたを心から憎めない。どうしてか世話を焼きたくなったり、近づきたいと願ってしまうのだ。


「私、もっと聞きたいです。フライトの話も、天澤さんの弱音も」
「……え?」


 突拍子もない私の言葉に、彼は食事する手を止めて不可解そうに眉をひそめる。


「天澤さんが私と結婚することで得られるメリット、新たに見つけました」


 まるで会議でプレゼンするかのごとく、私は背筋を伸ばしてはっきりと思いを伝える。
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