俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】
私は別に尽くすタイプではなかったはずだし、自分でもよくわからないのが正直なところだけれど、ぱっと浮かぶ理由はやっぱり……。
「どうせ死ぬまで一緒なら、ふたりで楽しく生きていきたいから!かな」
あっけらかんと笑って答えると、天澤さんは一瞬目を丸くして、ぷっと噴き出した。
「単純」と言って笑うその顔はとても自然なもので、ちょっぴり胸がときめいた。どうやら私もこの笑顔に弱いらしい。
彼はどことなくすっきりとした面持ちになり、食事を再開しながらなにげない調子で言う。
「さっきの契約内容、〝妻は夫の〟じゃなくて〝互いに〟にしとけ」
思わぬ言葉に私はキョトンとして、綺麗な所作でステーキを切っている彼を見つめる。
天澤さんも私のためにサポートしてくれるということ? ただの同居人じゃなく、夫婦として支え合う意識を持とうとしてくれているんだろうか。
「こういうの、面倒臭くないんですか?」
「面倒臭いに決まってる。だからお前にしかしない」
相変わらずの無精者発言。なのに、私は嬉しくてたまらなくなる。