2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
「じゃぁ…少しだけ待ってっ。」

スゥはそう言うと、スウェットのパンツに両手を突っ込んだまま数メートル先の授与所へと駆けて行く。

薄暗い微かな灯籠の灯りにカナカナカナ…と鳴く虫の声。

そこに吸い込まれるスゥの髪色や白いTシャツが、なんだか幻想的にも見え…不安にも感じる。

振り向くと…小高い丘の坂道の途中にあるこの神社からは、木々の間から街の光が細かくキラキラと揺れている。

しばらくしてすぐにスゥは授与所で何かを受け取って戻ってきた。

「はい。ハルの分。」

「?んっ?」

「恋愛成就っ。」

「(笑)えっ。いいのっ!」

今度は私が袋の中身を覗き込む。

ピンクのツルツルした生地に金と銀の刺繍。

丸くて可愛い御守り。

「可愛いーーーー!!こんなのあった?」

私は御守りを大事に手にとって…

思わず吹き出した。

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