婚約破棄するはずが、極上CEOの赤ちゃんを身ごもりました
真正面から見る彼は、外国人の血が入っているとすぐにわかり、モデルを職業にしているのではないかと思われるほど美麗な男性だ。
「ここで祖母と一緒に暮らしている孫の亜嵐です。一葉ちゃん、ありがとう。俺もあの蕎麦がまた食べたいと思っていたんだ」
優しく包み込まれるような声の持ち主で、完璧な王子様。こんなイケメンに〝一葉ちゃん〟と呼ばれて、心臓がドキッと跳ねた。
「い、いいえ。水野一葉です。父の手打ち蕎麦を気に入ってくださりありがとうございます」
ペコッと頭を下げたところで、和歌子おばあ様が「ジェラートが溶けちゃうわ」と声をあげる。
「登場のタイミングが悪かったですね。どうぞかけて食べてください。おばあ様、手を洗ってくるよ」
「アイスコーヒーでいいのかしら?」
彼は微笑んで首を左右に振る。
「おばあ様のジェラートが溶けるでしょう? 自分でやるから食べてて。一葉ちゃん、すごいことになってるよ」
「え? あ!」
自分のお皿へ視線を落とし、溶け始めているジェラートを見てつい声が漏れた。
亜嵐さんがリビングから出ていく。
「室温をもう少し下げればよかったわ」
「いいえ。涼しすぎるとおいしいジェラートもおいしく食べられませんから」
急いでジェラートやフルーツを口にする。フルーツはジェラートにも負けないほど甘い。
「一葉ちゃんは優しいのね。花音なら文句を言われるわ。もうひとりの孫娘よ。それと亜嵐の上に兄がいるの」
亜嵐さんの容姿であれば、きょうだいも素敵に違いない。
でも、本当にびっくりした。女性かと思ったら男性だったから。
そこへ、スーツから半袖の白い襟付きのシャツに黒いスリムなパンツスタイルに着替えた亜嵐さんがアイスコーヒーを入れたグラスを手にして戻ってきた。
「亜嵐、ここに座って」
和歌子おばあ様は自分の左斜めのソファを勧める。亜嵐さんは私の対面に腰を下ろした。ソファのような低めの椅子では、彼の脚の長さが際立っている。
「おばあ様の相手をしてくれてありがとう」
「こ、こちらこそ、和歌子おばあ様とお話ししていると時間が経つのがあっという間です」
亜嵐さんに笑みを向けられて、早くも心臓がドキドキ暴れ始めている。
ずっと女子校で、若い男性に免疫がないせいだ。
はぁ……。
「ここで祖母と一緒に暮らしている孫の亜嵐です。一葉ちゃん、ありがとう。俺もあの蕎麦がまた食べたいと思っていたんだ」
優しく包み込まれるような声の持ち主で、完璧な王子様。こんなイケメンに〝一葉ちゃん〟と呼ばれて、心臓がドキッと跳ねた。
「い、いいえ。水野一葉です。父の手打ち蕎麦を気に入ってくださりありがとうございます」
ペコッと頭を下げたところで、和歌子おばあ様が「ジェラートが溶けちゃうわ」と声をあげる。
「登場のタイミングが悪かったですね。どうぞかけて食べてください。おばあ様、手を洗ってくるよ」
「アイスコーヒーでいいのかしら?」
彼は微笑んで首を左右に振る。
「おばあ様のジェラートが溶けるでしょう? 自分でやるから食べてて。一葉ちゃん、すごいことになってるよ」
「え? あ!」
自分のお皿へ視線を落とし、溶け始めているジェラートを見てつい声が漏れた。
亜嵐さんがリビングから出ていく。
「室温をもう少し下げればよかったわ」
「いいえ。涼しすぎるとおいしいジェラートもおいしく食べられませんから」
急いでジェラートやフルーツを口にする。フルーツはジェラートにも負けないほど甘い。
「一葉ちゃんは優しいのね。花音なら文句を言われるわ。もうひとりの孫娘よ。それと亜嵐の上に兄がいるの」
亜嵐さんの容姿であれば、きょうだいも素敵に違いない。
でも、本当にびっくりした。女性かと思ったら男性だったから。
そこへ、スーツから半袖の白い襟付きのシャツに黒いスリムなパンツスタイルに着替えた亜嵐さんがアイスコーヒーを入れたグラスを手にして戻ってきた。
「亜嵐、ここに座って」
和歌子おばあ様は自分の左斜めのソファを勧める。亜嵐さんは私の対面に腰を下ろした。ソファのような低めの椅子では、彼の脚の長さが際立っている。
「おばあ様の相手をしてくれてありがとう」
「こ、こちらこそ、和歌子おばあ様とお話ししていると時間が経つのがあっという間です」
亜嵐さんに笑みを向けられて、早くも心臓がドキドキ暴れ始めている。
ずっと女子校で、若い男性に免疫がないせいだ。
はぁ……。