婚約破棄するはずが、極上CEOの赤ちゃんを身ごもりました
ウニが入ったパスタなんて食べたことがなかったが、コクがあってめちゃくちゃおいしい。ただ五口くらいでなくなるほどの量で、とても残念だ。
メインは松坂牛のシャトーブリアンのグリルで、一頭で少ししか取れないというのは聞いたことがある。
五年ほど前、祖父が亡くなる以前に焼き肉屋へ連れていってくれたとき、メニューにあって価格に驚いたのを覚えている。庶民のわが家はカルビやロースを注文したが。
松坂牛のシャトーブリアンは口に入れた途端、とろけるようになくなっていく。
ヤバい。おいしいっ!
そんな言葉は祖母の前で言えても、ふたりの前ではもってのほかだ。礼儀知らずだと思われたくない。
食事をしながら、和歌子おばあ様は普段の私の生活の詳細を尋ねてきたり、自分の美術館巡りの趣味について話したりと会話が弾む。
「夏休みは家業のお蕎麦屋さんのお手伝いをされているのね。一葉ちゃんは働き者なのね」
私をどんどん持ち上げてくれる。おそらく家でダラダラ、ゴロゴロしていると言ったとしても、休めるのはいいことだとかいい方に捉えてくれそうな和歌子おばあ様だ。
デザートは球体のチョコがのったお皿が目の前に置かれ、熱々のホワイトチョコレートを上からかけられると、見る見るうちに溶けて中のフランボワーズのケーキが顔を出した。
演出もすごくてびっくり。動画に収めたかったな。
デザートも、ほっぺたが落ちるくらいおいしい。
あっという間に二時間が経ち、時刻は二十時半を回っている。
食事にこんなにも時間がかかったのには驚いた。
家に着くのは一時間後くらいだろう。着物のおかげで高級レストランでも少しは気後れしなくて済んだが、そろそろ疲れて限界だ。帰ったらこのまま大の字になって寝っ転がりたい。
レストランを出てエレベーターで一階に到着し、エントランスまで出てきた。
「和歌子おばあ様、亜嵐さん、ごちそうさまでした。これで失礼いたします」
私は頭を下げてお礼を口にする。
「一葉ちゃん、亜嵐が送っていくわ。今日は楽しくて時間が瞬く間に過ぎてしまったわ。また遊びにきてね」
「ええっ? それでは亜嵐さんに迷惑がかかります。地下鉄で帰ればすぐなので大丈夫です」
メインは松坂牛のシャトーブリアンのグリルで、一頭で少ししか取れないというのは聞いたことがある。
五年ほど前、祖父が亡くなる以前に焼き肉屋へ連れていってくれたとき、メニューにあって価格に驚いたのを覚えている。庶民のわが家はカルビやロースを注文したが。
松坂牛のシャトーブリアンは口に入れた途端、とろけるようになくなっていく。
ヤバい。おいしいっ!
そんな言葉は祖母の前で言えても、ふたりの前ではもってのほかだ。礼儀知らずだと思われたくない。
食事をしながら、和歌子おばあ様は普段の私の生活の詳細を尋ねてきたり、自分の美術館巡りの趣味について話したりと会話が弾む。
「夏休みは家業のお蕎麦屋さんのお手伝いをされているのね。一葉ちゃんは働き者なのね」
私をどんどん持ち上げてくれる。おそらく家でダラダラ、ゴロゴロしていると言ったとしても、休めるのはいいことだとかいい方に捉えてくれそうな和歌子おばあ様だ。
デザートは球体のチョコがのったお皿が目の前に置かれ、熱々のホワイトチョコレートを上からかけられると、見る見るうちに溶けて中のフランボワーズのケーキが顔を出した。
演出もすごくてびっくり。動画に収めたかったな。
デザートも、ほっぺたが落ちるくらいおいしい。
あっという間に二時間が経ち、時刻は二十時半を回っている。
食事にこんなにも時間がかかったのには驚いた。
家に着くのは一時間後くらいだろう。着物のおかげで高級レストランでも少しは気後れしなくて済んだが、そろそろ疲れて限界だ。帰ったらこのまま大の字になって寝っ転がりたい。
レストランを出てエレベーターで一階に到着し、エントランスまで出てきた。
「和歌子おばあ様、亜嵐さん、ごちそうさまでした。これで失礼いたします」
私は頭を下げてお礼を口にする。
「一葉ちゃん、亜嵐が送っていくわ。今日は楽しくて時間が瞬く間に過ぎてしまったわ。また遊びにきてね」
「ええっ? それでは亜嵐さんに迷惑がかかります。地下鉄で帰ればすぐなので大丈夫です」