クラスの男子が全員、元カレだった件
海に着くと、周りには誰もいなかった。
サビれたビーチという言葉がぴったりと当てはまる。
「海だな」
と金井奏太が言った。
「海だね」
と私も返した。
ほのかな潮の香り。砂浜にサギが立っていて、まるでこの海で一番偉いのは自分だぞと言わんばかりに、胸を張って歩いている。
私は砂浜にあった流木に腰掛けると、傍で立って、ぼーっと海を眺めている金井奏太に向かって言った。
「ねえ、別れ話をしようか」