【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「まさか文芸部に五人も新入部員が入るとは思っていなかったね。部誌も好評で、書店に置いてあったのはすぐに無くなったらしいよ。しかも、部誌で紹介した本の売り上げもいいらしいし」
 サラの隣にルークが座る。

「ナミカさん情報ですね」
 ノエルは楽しそうに笑う。ノエルの隣にアイリーンが座った。

「美味しそう」
 クッキーを見つめたアイリーンが呟く。
「ええ。美味しいわよ。王族御用達のクッキーですから」

「そっか。ノエルさんって、王族だったんだよね」
 ルークは足を組んで、カップを手にする。

「ちょっと、部長。私は生まれてかずっと王族ですけど。側室の子ですが。そういうことを言う人にはあげませんからね」
 ノエルが言うと、四人は吹き出した。
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