【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
こんな風に気持ちがざわついているときは、創作活動をするに限る。部屋に戻ると、勉強するからと言ってモイラを遠ざけた。
紙に鉛筆を走らせてみるものの、なかなか絵が出てこない。最後に、ぐるぐると黒い輪を大量に描いて没。それもこれもすべてはイブライムのせい。やっとプーランジェの王太子から逃げられたと思ったのに、なぜ逃げた先のアスカリッドの王子に捕まってしまうのか。そもそも、イブライムはフランシスといい仲ではなかったのか。ただし、アイリーンの妄想内に限る。
別にイブライムのことは嫌いではない。では好きかと言われると、それはまだわからない。ただ、王族であることが気に食わない。多分、彼が王族でなかったら、ふらふらっとついていったかもしれない。彼が王族であること、それがアイリーンの気持ちが冷める原因でもある。
「うーん。よし、寝よう」
困ったときは寝るに限る。勉強すると言ってモイラを遠ざけたのに、結局寝てしまうアイリーン。その姿を見たモイラは、「お嬢様、具合でも悪いのですか。顔が赤いですが、熱でもあるのでは?」と言って、冷たいタオルを準備してくれた。言い訳が面倒くさいので、モイラの優しさに甘えることにした。冷たいタオルは火照った頬にちょうど良い。そして、本当に寝てしまうという、罠。
早く寝てしまったからか、夜が明け切る前に目が覚めてしまった。今なら描けるかもしれない、と思い机に向かう。大好きなロイドとティム。自分はこれのためにアスカリッドは来たのだ。一心不乱に鉛筆を走らせる。彼らの物語は自分の生きる糧。そして、他の誰かにとっても糧になるはず。これを見て、少しでもロイドとティムに興味を持ってもらえたら嬉しい。
描くにも書くにも、いろんな経験は必要かもしれない。イブライムからの誘いを受けようと思った。それを経験することで、違う何かが描けるかもしれない、と。
紙に鉛筆を走らせてみるものの、なかなか絵が出てこない。最後に、ぐるぐると黒い輪を大量に描いて没。それもこれもすべてはイブライムのせい。やっとプーランジェの王太子から逃げられたと思ったのに、なぜ逃げた先のアスカリッドの王子に捕まってしまうのか。そもそも、イブライムはフランシスといい仲ではなかったのか。ただし、アイリーンの妄想内に限る。
別にイブライムのことは嫌いではない。では好きかと言われると、それはまだわからない。ただ、王族であることが気に食わない。多分、彼が王族でなかったら、ふらふらっとついていったかもしれない。彼が王族であること、それがアイリーンの気持ちが冷める原因でもある。
「うーん。よし、寝よう」
困ったときは寝るに限る。勉強すると言ってモイラを遠ざけたのに、結局寝てしまうアイリーン。その姿を見たモイラは、「お嬢様、具合でも悪いのですか。顔が赤いですが、熱でもあるのでは?」と言って、冷たいタオルを準備してくれた。言い訳が面倒くさいので、モイラの優しさに甘えることにした。冷たいタオルは火照った頬にちょうど良い。そして、本当に寝てしまうという、罠。
早く寝てしまったからか、夜が明け切る前に目が覚めてしまった。今なら描けるかもしれない、と思い机に向かう。大好きなロイドとティム。自分はこれのためにアスカリッドは来たのだ。一心不乱に鉛筆を走らせる。彼らの物語は自分の生きる糧。そして、他の誰かにとっても糧になるはず。これを見て、少しでもロイドとティムに興味を持ってもらえたら嬉しい。
描くにも書くにも、いろんな経験は必要かもしれない。イブライムからの誘いを受けようと思った。それを経験することで、違う何かが描けるかもしれない、と。