【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「いや、そういうつもりで言ったわけじゃない。こちらこそ、すまない」

「あの、確認ですが。イブ様はこうやって自由に出歩ける身なのでしょうか?」

「どういう意味だ?」

「あの、護衛の方とかは?」

「あー、その辺にいるが気にするな」
 気にするなと言われても、気になるのだが。
「ほら」
 と手を差し出されても、気になって仕方ない。
「リーンが手をとってくれないと、恥ずかしいのはオレなのだが」
 仕方なく、そう仕方なくアイリーンはイブライムの手をとった。

「つまり、これは二人きりのデートではないってことですよね?」
 イブライムと歩きながら、リーンはその言葉を口にした。

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