【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「その後、イブライム様が手をさしだしたところ、アイリーン嬢もその手をとったようです」

「やっぱり見込みはあるってことじゃない?」

「手を差し出された以上、とらないとまずいって思っただけじゃないの?」
 シエラはまたツッコミをいれる。

 ユミエーラは視線をシエラに向けてから。
「まあ、いいわ。続けなさい。それで、結局どこに行ったわけ?」

「美術館であります」

「美術館? また我が息子ながら、色気の無い場所を選んだわね。観劇とか、そういったものにすればいいのに」

「いえ、アイリーン嬢は非常に喜んでおりました」

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