【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
 そんな二人のやり取りを、アイリーンはきょとんとした顔で眺めている。あまりにも馴れ馴れしい二人。妄想族のアイリーン。どんな妄想をしているかの表現はやめておこう。自主規制。

「どうした? リーン」
 父親の声にアイリーンはやっと現実へ戻って来た。
「あ、いえ。あまりにも仲が良さそうに見えましたので」

「アイリーン嬢、君の御父上のエルトンと私は遠い親戚でもあるし、学生の頃からの友人だからね。アイリーン嬢がこんなに小さなときにも、お会いしたことはあるのだが、忘れてしまったかな?」
 こんなに、というところでモントーヤ伯は左手の親指と人差し指でCの形を作ったが、それでは胎児ではないか、とアイリーンは思った。
「昔のよしみで、特別に私のことを愛称で呼ぶことを許可しよう。どうかレイと呼んでくれ」
 と、片目を閉じて、お茶目に言うモントーヤ伯。モントーヤ伯の名前はレイジョンというらしい。

「レイ小父様。では、どうぞ私のこともリーンとお呼びください」
 と上品に頭を下げるアイリーン。

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