【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「なぜ? 俺の未来にはリーンが必要だ。だから、邪魔になることはない」

「いえ。私は、きっと邪魔になります」

「なぜ?」

「私が、腐っているからです」
 言ってしまった。口に出してしまった。でも、これ以上の言葉は思い浮かばなかった。自分を表現するための最もふさわしい言葉。すなわち、腐。

「腐っている? どこが?」

「心が腐っています」

「リーンの心は腐っていない。他の人にも優しく、分け隔てなく接している」
 うーん、そういうことではない。

「私、アスカリッドの甘美小説が好きなんです」

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