【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「あの、実は。甘美を描いているといいますか」

「え? リーンって作家さんだったの?」

「ええと、文章を書いているのではなくて、絵の方を」

「ちょっと待って」

 ユミエーラは額に手を当てた。多分、何かを思い出しているのだろう。イブライムは、アイリーンとユミエーラのやり取りを黙って聞いている。甘美の世界だから口を挟めないのだろう。

「リーン。私が記憶しているところによると、甘美で絵がある小説って月雲しか思い浮かばないのだけれど」

「はい。まさしく、それです」

「ちょっと待って。リーンって、アイ先生ってこと?」
 ユミエーラの声のボリュームが五デシベルくらい上がったようだ。

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