【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「はー。なんで、ここで終わるの?」

 ノエルの不満はそれ。漫画版一巻の終わり方。

「こんなとこで終わったら、気になって気になって仕方ないじゃない」

「ええと。原作の一巻を二冊に分割して欲しいということでしたので、区切るとしたらそこになりました」

「だからって、こんなところ? 早く二巻を読ませなさいよ」

「頑張ります」

 アイリーンも読みかけの本にしおりを挟んで閉じた。こうなったノエルはもう読書タイムには戻らないだろう。アイリーンも冷めたカップに手を付けた。追加で温かい飲み物を注文し、デザートの残りにフォークを刺した。

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