【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「アイリーンさん」
 授業と授業の間の休憩時間に声をかけてくれたのは、もちろんノエル。「授業の方は、ついていけますか」
 言葉の壁を感じて、声をかけてくれたのだろう。
「はい、今のところはなんとか」
 と笑顔で返す。ノエルはアイリーンが書いていたノートに視線を落とす。
「これ、もちろんアイリーンさんが書いたのですよね」
 ノエルが驚いたのは、そのノートの内容。もちろん、アスカリッドの言葉で記載されているのだが、ところどころにイラストが描いてある。それはアイリーンが自分で理解しやすいように、リンダの言葉から連想やらイメージしたものを描いたもの。

「はい。どうしても理解しにくいところはイメージしながら覚えるクセがあるので」
 アイリーンは答える。アイリーンは前世からイメージ派の人間。単語が目に入ると脳内に勝手にその映像が浮かび上がるのだ。
「アイリーンさんのこれ。とても分かりやすいわね」
 そもそもこの世界に生まれてから、イラスト解説といったものを見たことが無い。あるのかないのかはわからないが。ただアイリーンは、大昔に勉強していた方法を取り入れているだけ。前世でやっていた勉強方法。
「アイリーンさん。美術部にでも入ってみたらいかがかしら?」
 いきなり部活の話になった。でもアイリーンには美術部よりも入りたい部活動がある。
< 50 / 365 >

この作品をシェア

pagetop