【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「そうよね。でも本を読むのは文芸部員だけとはかぎらないわ。きっと隠れもいるはずよ」
 ふふふと楽しそうにアイリーンは笑う。
「それから、夕食の後に、ノエルが部屋に遊びに来ると言っていたのだけれど。準備をお願いしてもいいかしら?」

「はい、お任せください。ノエル様ですよね。こちらの王女殿下ですね」

「そう。でもね、彼女。全然気取ってなくて、本当に優しいの。そして、同志」
 ノエルが同志であることを強調する。

「ノエル様が同志とは。お嬢様も心強いですね。では、気合をいれて準備させていただきます」

「ありがとう。私、夕飯の時間まで本を読むから、後はモイラも好きにしていいわ」
 アイリーンがそう言うと、モイラは一礼して下がる。
 ここからはアイリーンの読書タイム。サラから勧められた本を読む。隣には念のための辞書。わからない言葉が出てきたら、いつもこれで確認するのだ。アイリーンが使っている辞書は、かなり使い込まれていてボロボロ。それでもこれを手放せないのは、使いやすさと愛着による。
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