約束の指にキスして。
桔平の手が私の頬を撫でる。

『…怖かったんだ。』

『え?』

『怖かったんだ。瑛梨を抱いたら、瑛梨を壊しちゃいそうで。きっと自分を止められなくなる。それで…きっと…』

『桔平?』

『瑛梨から離れられなくなる。』
ぎゅうと抱きしめる桔平。
私は、桔平の頭を優しく抱きしめて、そして桔平の目を正面から見つめた。

『良いんだよ、それで。桔平…私、桔平色に染まりたい。ねぇ?桔平…』

『瑛梨。』

桔平は私を優しくベッドに押し倒した。
< 447 / 526 >

この作品をシェア

pagetop