約束の指にキスして。
でも、その痛みさえ愛しくなってしまう。

だってね?
昨日、桔平に愛された証拠だよね………。

『どうした?』

わずかにかすれた桔平の声が聞こえた。
気が付くと私の頭を何度も撫でてくれていて、私は涙をふいて桔平を見上げた。

『好き。』

ごまかすように微笑んで、桔平の首にかかるシルバーの指輪を手にとってはめてみた。
私の指にはぶかぶかで、笑った桔平は私から取り上げて自分の指にはめてピースした。
< 451 / 526 >

この作品をシェア

pagetop