雨降る傘の下で、愛は始まる〜想う愛に想われ愛
翌日の夜、朝陽さんと私は、2人でシャンパンを飲んだ。
「家で美咲と飲むと、安心して酔いが回る。たまにはいいよなぁ」
接待があっても酔った姿は見たことないし、私といる時はお酒を飲まない。
何かあれば、いつでも私を守れるため・・・そう言っていた。
私は、グラス1杯のシャンパンを飲み、それだけでふわふわしていた。

「こんな日もたまにはいいよなぁ。たまに付き合ってよ、美咲」
ベッドに横になって、頭を撫でながらお願いされた。
「はい、少ししか飲めませんけど・・・」
「いいんだよ。美咲が横にいてくれたら」
ふわふわしている私は、朝陽さんの優しい言葉に、一段とどきどきしていた。
「美咲、俺のこと好き?」
頭を撫でる手が止まり、色気溢れる目にじっと見つめられてゾクッとした。
撫でていた朝陽さんの手に指を絡め、私の頬に乗せた。
「好き過ぎてどうにかなりそうです」
酔った勢いもあって、普段口に出来ない、本音を漏らした。
「やばい・・・今日は優しく出来ないかも・・・」
朝陽さんに深く激しく愛される時間は、いつもと違う幸せに満たされ、お酒の勢いで大胆になった私は、更に朝陽さんに染まっていった。
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