雨降る傘の下で、愛は始まる〜想う愛に想われ愛
【また会う時は・・・ ~朝陽】
「あいつはやっぱり油断ならないなぁ・・・」
「直ぐに会えない距離となると、少し寂しいですね」
「そうだな」
やっぱり寂しいよな・・・
そう思いながら、津田の背中見送っていた。

すると津田が立ち止まって、振り向いた。
「朝比奈、ちょっと」
津田が美咲を手招きして、美咲が津田のところに駆け寄った。
津田は美咲の耳元で何か言ってるようだった。
「もう、津田さん!」
美咲が顔を赤くして、照れながら津田を見ていた。
「じゃあ、またな!神崎」
そう行って手を振った後、美咲の頭をポンポンとして、搭乗口に向かった。

津田を見送った後、俺がむすっとして
「美咲はスキ見せすぎ。それで、津田になんて言われたの?」
「えっ?」
「顔を赤くするほどのこと、言われた?」
「えぇーっと・・・」
美咲が横を向いて、俺から目線を外す。
俺は無理矢理、美咲の顔を目線が合うように向けた。
「美咲、俺、嫉妬してるんだぞ」
俺の目を見つめた美咲は、観念して
「2人の新婚旅行はシンガポールに遊びにおいでって・・・」
顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしている。
なんだ・・・俺との事で照れてるのか。
ほんと可愛い。
「じゃあ、そうしよっか」
俺は人前にも関わらず、美咲を抱き寄せて、口づけを交わした。
< 85 / 96 >

この作品をシェア

pagetop