天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「ミリエラの精霊眼については、これ以上広がらないようにお願いいたします。それと、"マナ治療着"については、作り方と使い方を無償で提供いたします」

 本来、新しい魔道具の発明は、発明者に莫大な財をもたらす。グローヴァー侯爵家が裕福であるのも、先祖代々新しい魔道具を発明してきたからだった。

 無償で提供するという言葉に、国王夫妻はいぶかし気に眉を寄せる。

「マナを扱えない者は国中にいるでしょう。彼らの力になれれば、それで十分です。そして、我らは、政治的な権力にも興味はありません」

 つまり、これ以上グローヴァー侯爵家を、王家の争いに巻き込むなと言っている。

 マナ治療着の制作方法と治療方法について無償で提供するのは、グローヴァー侯爵家に対する人々の関心を強化しないため。
 それに、ブラックドラゴンの牙は入手が難しいから、治療着を一般に広めるのは難しい。王家の方で率先してやってもらった方がいい。

「私は、娘を手元から離すつもりはありません。大人になった時、娘がそう望むのであればやぶさかではありませんが」

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